50年に一度、瓦葺き替えをすればよく、もっとも耐久力のある屋根構造です。
三州純いぶし瓦
純いぶし瓦は、耐水性、耐火性、耐寒性、耐震性に優れています。夏の暑く、冬は冷え込む、四季の移り変わりの激しい日本の風土において住居空間を常に快適な状態に保つ、まさに最適な屋根材と言えます。
一文字瓦
軒先が真一文字になっている「一文字瓦」は家を端正かつきりりと引き締めます。
一文字瓦は、その下端のラインをそろえるために、一分のくるいも許されないとか。手間がかかるだけでなく、ラインをぴっちりとそろえるのが職人の腕の見せ所です。
微調整は手仕事です | 一分の狂いも許されぬ職人技 | 端正かつきっちりと引き締め |
桟木打ち・引掛け馴染み土葺工法
ヒノキ皮を敷き詰めた上に桟敷を打ち、瓦を針金で固定します。土葺きは断熱効果があり、室内の水蒸気を調整する役目を持っています。土が使えるのは骨太の小寺の家だからこそできることです。桟敷工法と併用することにより、一層地震や台風などの災害につよい屋根になります。
桟敷にしっかり止めて下には土を | 土を使えるのは骨太の家だから | ここにも職人の技が |
棟にも鉄筋を入れる
阪神淡路大震災の教訓から、棟部にも鉄筋を入れてより強固なものにします。雨の侵入を防ぐ漆喰も丹念に塗ります。
2本のコテを使い分けて | 雨が入らないように漆喰を塗る |
鬼瓦組み立て・熨斗積み
棟施工は長い年月に耐えうる強度と正確な納まり、建物に合った高さ、美観が求められます。数寄屋建築にみる直線を強調した大棟は瓦職人の腕の見せ所です。
鬼瓦との付け根は特に正確に | きちんとカット | 熨斗瓦も何段も積み上げる |
キャプション | 大熨斗施工 | 寄せ棟の継ぎ目は特に念入りに |
完成
家の頂点である棟部のボリュームが屋根の美しさを一層引き立てます。今では民家としては少なくなった工法、神社仏閣に残る日本の伝統瓦葺きに、あくまで小寺建設はこだわります。
棟の出来上がり | この豪華さをご覧あれ! | 鬼瓦も立派です |